市販のカレールーで作るお家カレー、みんな大好きですよね。美味しいけれど「お店のような奥深いコク」を出すのは難しいと思っていませんか?
スーパーの食材と市販のルー(今回はハウスのザ・カリーを使用)を使っても、「イタリアンの技法」と「温度管理」を気にするだけで、本格的な欧風カレーをを作ることができます!
本記事では、いつものカレーを劇的に格上げする「3つのポイント」を踏まえて、いつものお家カレーとは一線を画す、「本格欧風カレー」の作り方をステップバイステップでご紹介します!赤ワインの準備もお忘れなく!!
3つのポイントと材料一覧
- ソフリットでベースの旨味を作る
- イタリアンの定番、ソフリットを作ります!今回は玉ねぎ、にんじんだけで作りましたが、お好みでセロリを入れるのもおすすめです。
- 濃い茶色になるまでしっかりと火を入れて、全体のカサが1/4程度になるまでじっくり炒めることで、野菜の甘みと香ばしさが凝縮し、カレー全体の深みに直結します。焦げる手前を狙いましょう。
- 肉は別のフライパンでしっかりと焼き目をつける&赤ワインで旨みを回収する(デグラッセ)
- 煮込みはル・クルーゼなどの鍋を使いますが、高温に出来ないのでお肉にメイラード反応をつけることが出来ません。キャンキャンに熱したフライパンでしっかりと焼きましょう。
- 底にこびりついた焦げ=旨みです。赤ワインを注いでしっかりと回収しましょう。
- 牛肉が固くなる温度を知る
- 牛肉は高温で煮込みすぎると水分が抜けてパサついてしまいます。(筋などのコラーゲンが美味しいゼラチンに変質するには80−90度での煮込みが理想)
- ル・クルーゼなどの蓄熱性の高い鍋をずっと火にかけると熱が入りすぎるので、加熱ではなく予熱で火を入れるようにしましょう。
今回の材料は以下です。(にんじんが1本しか映っていませんが、追加でソフリット用に1/2本のニンジンを使いました)

- 黒毛和牛の煮込み用切り落とし:グラム199円のお安いお肉で十分です!
- ソフリット用香味野菜(玉ねぎ・にんじん:今回はにんじん1/2個、玉ねぎ1個を使いました!
- マッシュルーム::マッシュルームが入るだけで一気に洋食の味になり、レストラン感が出ます!
- お好みのカレールー:我が家の定番はハウスのザ・カリーです!煮込み用のブイヨンが入ってます!
- 赤ワイン:お肉を焼いたフライパンの旨みをこそげ落としましょう!
- トッピング:ペコリーノ・ロマーノ(グラナ・パダーノ)などのチーズ、微ラックペッパー、オリーブオイルなど
では作って行きましょう!
ステップバイステップの調理工程
Step1:お肉を焼いて焦げ目をつけて、旨みの焦げを赤ワインで回収する(デグラッセ)
まずはお肉をタッパから出してキッチンペーパーで表面を拭いましょう。
めんどくさくてもこの工程は重要です!


お肉に塩を振って、フライパンでお肉に焼き色をつけます!写真で見るともうちょっと焼き付けてもよかったですね。焼いたお肉はバットにあげておきます。




お肉を焼き終わったフライパンはまだ熱々なので、そのまま赤ワインを入れて底にこびりついている焦げをこそぎ落とします!火にかけてこそぐことで、牛から出た脂と赤ワインが一体化した旨みソースになります。
ゴムヘラを使って丁寧に別皿に取っておきましょう!この工程はフレンチの技法で「デグラッセ」と言います。



これでお肉は完成です!

Step2:ル・クルーゼでダークブラウン・ソフリットを作る
次にソフリットです!玉ねぎとにんじんをみじん切りにして、オリーブオイルを入れたル・クルーゼで火にかけます。塩を振ると浸透圧で水分が出やすいです。火は弱中火くらいですかね(ル・クルーゼは強火厳禁です!)




ここから火を入れていきますが、ずっと混ぜていては中々ブラウン色になっていきません。まずは、ソフリットを底に並べてル・クルーゼの蓋をして1−2分放置を繰り返しましょう!


何度か蓋をして火を入れているとだんだん底に焦げがついて来ます。この焦げがポイントで、ここに少量のお水(もしくは赤ワイン)を垂らして焦げをこそぎおとしてソフリットと混ぜ合わせます。
この工程を繰り返すことで効率的に野菜にじっくり火が入りますし、コクのベースとなります!





火を入れていくと野菜の水分が蒸発して、カサがだいぶ減ってきます。
ちなみに、水分が多いうちは「シュウシュウ」とか「グツグツ」といったような曇った音がしますが、水分が抜けて火が入ってくると「チリチリ」とか「パチパチ」みたいな高く乾いた音になります!
今回はこれくらいの火入れで完成としました。

Step3:ル・クルーゼでの煮込み
ソフリットが良い感じになったらお肉と赤ワインを戻し入れて、野菜とお水を入れます!
ザ・カリーは煮込み用ブイヨンが付いているのでここで一緒に入れます。




水の量はルーの箱に記載の量です。蓋をして煮込むので500mlでした!(500mlのうち200mlくらいを赤ワインにしても美味しそうですよね、次回トライしてみようと思います)

お水を入れて火にかけているとアクが出てくるので、丁寧におたまですくいましょう!

ポイントにも書きましたが、牛肉の筋などのコラーゲンが美味しいゼラチンに変質するには80−90度の温度帯をキープしたいです。
ル・クルーゼなど蓄熱性の高い鍋であれば、沸騰したら蓋をしてそのまま火を消して30分くらい放置しましょう。火を消して30分経っても中は80度以上の温度です。
30分経ったら全体を混ぜながら再度に火かけて沸騰したらまた蓋をして火を消すを繰り返しましょう。蓋をしないで温度計で温度を確認しながら火をにかけるが丁寧な仕事ですが、面倒ですからね笑
3-4回(長くても2時間)火入れをすれば十分です。今回は2時間やりましたが、お肉の筋に爪楊枝を刺したらスッと入るくらい柔らかくなっていました!

Step4:マッシュルームとルーを入れて仕上げる
マッシュルームは食感と香りと生かしたいので煮込みが完了した後に入れましょう!
半分に切って断面をオリーブオイルでしっかりと焼き目をつけます。大事なことは触らない勇気です!



最後に塩を振って味の輪郭をはっきりとさせて、オリーブオイルごと鍋に合流します!


全体を混ぜて馴染ませたらルーを入れます。高温でルーを入れるとうまく溶けないので、必ず火を止めてから入れましょう!


ルーを入れた後に極弱火で5-10分程火を入れれば完成です!


Step5:ル・クルーゼでの放置は超危険、完成したらすぐに取り分ける
カレーでよく「ウェルシュ菌」に注意しましょうって聞くと思います。簡単にいうと食中毒ですね。
- 酸素が嫌い→とろみのついたカレーの鍋底など、酸素のない場所では爆発的に増える
- 20度〜50度(特に43度〜45度)の温度帯で一番活発に増殖する:ル・クルーゼの蓄熱性が裏目に出る
要は20度-50度の温度帯を最短で駆け抜ければ良いんですね。
ル・クルーゼでカレーを作ったあとはすぐに取り分けて、粗熱を取って冷蔵もしくは冷凍しましょう!今回は夜に食べる分を小鍋に取り分けて、他は保存容器に取り分けました。
大きい方は冷凍、小さい方は冷蔵して2日目の熟成カレーとしていただきます!

番外編:盛り付けのポイント
パスタ皿に盛り付けると良い感じになります!
お椀などにご飯を入れてお皿の中央に盛り、その周りにスプーンなどで丁寧にカレーのソース部分をいれましょう。具は最後の方にお箸やトングで盛り付けるといい感じです。
今回のレシピはソフリットのコクが効いていますので、ペコリーノ(もしくはグラナ・パダーノ)を削って、ブラックペッパーを粗めに挽きました。ハーブ(フレッシュがなかったので乾燥パセリ)を振って、最後に香りの高いオリーブオイルをかけて完成です!
ブラックペッパーはマリチャ、オリーブオイルはロレンツォのNo5かNo1がおすすめです!

ちなみに上の写真は2日目のカレーの写真なんですが、1日目はローストポークを焼いてトッピングしました!
こちらはポークの塩味を楽しみたいので、チーズとオリーブはかけませんでした!

豚肉へのローズ色の火入れも、コールドスタートあれば誰でも簡単に再現可能です!詳しくは以下の記事を見てください!

まとめ
冒頭に書いたようなポイントを意識するだけで、いつもの「お家カレー」が簡単にお酒に合う「お店カレー」になります。
- お肉は別フライパンで焼き付けて、鍋底のフォンドをワインで回収する。(デグラッセ)
- ブラウンソフリットを作る。
- 予熱での火入れでお肉のタンパク質を守る。
美味しいカレーを食べると元気が出ますからね、週末にぜひ作ってみてください!最後までご覧いただきありがとうございました!!
