Marriott Bonvoy アメックスがサービス改定!
先日、メイン利用しているクレジットカードの紹介でマリオットアメックスプレミアムカードの記事を書きました!

そんなマリオットアメックスですが、なんと2025年8月21日からサービス改定を行うとのことです。

2025年8月21日より、マリオット・インターナショナルとアメックス提携のクレジットカード2種類(一般カードとプレミアムカード)のサービス内容が大幅刷新されます。特典・ポイント還元の変更がある中で、年会費も値上げされます。またカード券面デザインも一新され、プレミアムカードはメタル調デザインになるなど高級感が増しています。
本記事では新プランの詳細と現行プランからの変更点をまとめ、各カードのメリット・デメリット分かりやすくご紹介します!
新プラン概要と変更ポイント
年会費の改定
一般カード、プレミアムカードともに年会費が引き上げられます。
プレミアムカードは49,500円から82,500円へ、一般カードも23,100円から34,100円にアップしています。
また家族カード年会費は1枚目無料は据え置きで、2枚目以降はプレミアム41,250円・一般17,050円(税込)に改定されます。
自動付帯ステータス

両カードとも保有するだけでMarriott Bonvoyの「ゴールドエリート」会員資格が自動付与されます。
(※これまで一般カードは保有だけではシルバーでゴールドには年間100万決済が必要でしたが、保有するだけでゴールドエリート付帯となりました。)ゴールドエリートは通常25泊が必要な中級会員資格で、客室アップグレードや14時までのレイトチェックアウト等の特典があります。
さらにプレミアムカードでは年間500万円以上のカード利用で「プラチナエリート」資格(通常50泊必要)を取得可能となり、ホテルのクラブラウンジ利用や朝食無料など最上級特典が得られます。
(※旧プランでは年間400万円利用でプラチナ取得でした。)
継続特典(無料宿泊)

カード更新時にもらえる無料宿泊特典の条件、内容が変更されました。
プレミアムカードでは年間400万円以上利用で更新時に無料宿泊(~75,000ポイント)が付与されます。
一般カードでは年間250万円以上利用で更新時に無料宿泊1泊(~50,000ポイント)が付与されます。
引き続き手持ちのポイントを15,000ポイントまで追加して利用可能なため、プレミアムでは最大90,000ポイントまでのホテルに無料宿泊が可能です。
従来は両カードとも年間150万円以上利用で無料宿泊特典(一般35,000P・プレミアム50,000P)が付与されていたので新プランでは必要決済額が大幅増(一般250万・プレミアム400万)となった点に注意が必要です。その代わりに宿泊券のポイント上限が引き上げられ、高級ホテルでも使いやすく改善されています。
従来のプレミアムでの65,000ポイント(50,000ポイント+15,000ポイント)ではラグジュアリー系のホテルはなかなか宿泊出来なかったので、この点は嬉しいポイントですね!
ポイント還元率
プレミアムカードは通常利用で100円=3ポイント、マリオット系列ホテルでの利用は100円=6ポイント(基本還元率3%、ホテル利用時6%相当で従来から変更なし)。
一般カードは通常利用100円=2ポイント、さらに対象航空会社(全26社)の航空券購入や海外利用は100円=3ポイント、マリオット系列ホテルで100円=5ポイントが付与されます
従来は一般カードはホテル利用で100円=4ポイントだったので還元率が上がったりました。航空券・海外利用は今回から新たに追加されています。
なお両カードとも公共料金/国税などが100円で0.5ポイントに、事業用途の支払いはポイント対象外になる制限も導入されています。
新規付帯サービス

プレミアムカード限定で「ポケット・コンシェルジュ」経由のレストラン予約で毎回20%キャッシュバック(半年ごと上限5千円、年間最大1万円)のダイニング特典が新設されました。
このほかのカード会員向けサービスは従来同様です。
例えば旅行傷害保険はプレミアムカードで海外旅行中の事故・疾病治療費など最高1億円まで補償(家族会員や家族も補償対象)、一般カードも補償額はやや低いものの手厚い保険となっています。
また空港ラウンジは両カード共通特典として国内主要28空港+ハワイ・ホノルルの提携ラウンジが本人+同伴者1名まで無料で利用できます(いわゆるカードラウンジが使い放題、航空会社ラウンジは入れません。)
海外旅行からの帰国時には空港~自宅の手荷物無料宅配サービスも付帯しており、重いスーツケースを持ち帰る負担が軽減されます。
一般カード vs プレミアムカード – 新プラン比較表
新プランにもとづく「Marriott Bonvoy アメックス(一般)」と「Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム」の主な違いをまとめると以下の通りです。
項目 | 一般カード (新プラン) | プレミアムカード (新プラン) |
---|---|---|
年会費(税込) | 34,100円 | 82,500円 |
家族カード | 1枚無料、2枚目以降17,050円 | 1枚無料、2枚目以降41,250円 |
基本ポイント還元 | 100円=2ポイント(還元率2%) | 100円=3ポイント(還元率3%) |
ボーナスポイント還元 | 航空券購入・海外利用 100円=3ポイント | – |
マリオット参加ホテル利用 | 100円=5ポイント(還元率5%) | 100円=6ポイント(還元率6%) |
自動付帯エリート資格 | ゴールドエリート | ゴールドエリート |
プラチナエリート取得 | 年間50泊のみ | 年間50泊もしくは 年間500万円利用で付与 |
継続時無料宿泊特典 | 年間250万円以上利用で1泊無料(無料宿泊用のPが50,000P付与) | 年間400万円以上利用で1泊無料 (無料宿泊用のPが75,000P付与) |
無料宿泊追加ポイント | +15,000Pまで追加利用可能(最大65,000ポイント宿泊) | +15,000Pまで追加利用可能(最大90,000ポイント宿泊) |
主な付帯サービス | 国内28空港+ホノルル空港ラウンジ無料、海外旅行保険(家族含む)最高5,000万円程度、航空便遅延補償 等 | 国内28空港+ホノルル空港ラウンジ無料、海外旅行保険(家族含む)最高1億円、手荷物無料宅配サービス、レストラン20%キャッシュバック特典等 |
提携航空マイル移行 | 提携航空マイル移行にも利用可能。38社のマイレージに交換でき、レートは通常3ポイント=1マイル(60,000ポイントごとに5,000マイルのボーナス付与) | 提携航空マイル移行にも利用可能。38社のマイレージに交換でき、レートは通常3ポイント=1マイル(60,000ポイントごとに5,000マイルのボーナス付与) |
*上記は新プランの主要な違いをまとめたものです(2025年8月現在)。
いずれのカードもMarriott Bonvoyプログラムのポイント口座にポイントが直接貯まり、実質無期限でホテル無料宿泊や航空マイル移行など柔軟に活用できます。
現行プランとの相違点(増減・変更点)
新プラン発表に伴い、従来プランから変更されたポイントを整理します。特に大きな変更としては「年会費の値上げ」「無料宿泊特典の条件強化(必要利用額アップ)」「一般カード特典の拡充」が挙げられます。
- 年会費の増額
- 前述の通りプレミアムは+33,000円、一般は+11,000円の年会費引き上げとなりました。
- 年会費改定は2025年11月以降のカード更新時から順次適用されます。値上げ幅が大きいため、コスト負担増をどう捉えるかが継続判断のポイントになります。
- 無料宿泊特典のハードル上昇
- 両カードとも無料宿泊取得に必要な年間利用額が大幅アップしました(一般カード150万円→250万円、プレミアムカード150万円→400万円)。
- 一方で無料宿泊のポイント上限は引き上げ(一般35,000P→50,000P、プレミアム50,000P→75,000P)されており、より高額なホテルで特典を使えるよう改善されています。従来「上限ポイントが低く使いにくい」という声もあった無料宿泊特典が実質グレードアップした形ですが、条件達成にはより多くの決済が必要となったためライトユーザーには恩恵を受けにくく改悪とも言えます。
- 既存会員には2025年10月27日~2026年10月26日まで移行特別期間が設けられ、旧条件(年150万円利用)達成で新特典(75,000P)の無料宿泊券を獲得できる救済措置があります。
- ポイント還元の区分変更
- プレミアムカードの基本還元率自体は従来から3%で変更ありませんが、一般カードについては海外利用や航空券購入時のボーナスポイント(+1ポイント)が新設されるなど、利用シーンによる細かな区分が追加されました。
- 逆に事業性の支払い(法人税や仕入れ等)はポイント対象外となる制限も導入され、高額決済でのポイント稼ぎが難しくなります。
- ステータス付与と条件
- 一般カードが新たに保有だけでゴールドエリート付帯となった点は大きなプラス変更です(従来一般カードはシルバーステータス)。
- またプレミアムカードのプラチナエリート獲得条件が年400万→年500万円利用に引き上げられました。プラチナ到達はハードルが上がりましたが、これは近年増えすぎたプラチナ会員の整理かと思います。
- その他サービス拡充
- プレミアムカードには年間最大1万円のダイニングキャッシュバック特典が新設され、一般カードとの差別化要素が追加されました。
- カードデザイン刷新もトピックで、券面番号が裏面印字に変更されたスタイリッシュなデザインになっています。基本サービス(マイルへの交換や旅行保険、ラウンジ等)は引き続き充実(特に変更なし)です。
- 「スマホ・プロテクション」(携帯電話盗難・破損補償)などアメックス共通特典も引き続き利用可能です。
マイル還元観点で考えてみる
私は、Marriottポイントが実質無期限であり、多くの航空会社のマイレージに交換可能な点を魅力に感じています。
なので、航空会社関連の還元率等に大きな変更がない限りはマリオットアメックスを利用するつもりです。
一般カードに乗り換えるかプレミアム継続するかの判断軸として、マイル還元率で考えてみました。
カード種別 | ポイント還元率 | マイル還元率 | ボーナス考慮 |
---|---|---|---|
一般カード | 2%(100円で2P) | 0.67%(3Pで1マイル) | 0.83%(2.4Pで1マイル) |
プレミアムカード | 3%(100円で3P) | 1%(3Pで1マイル) | 1.25%(2.4Pで1マイル) |
私の昨年の決済額が600万ちょっとだったので、それぞれでいくらのマイル獲得になるか計算してみました。
カード種別 | 獲得ポイント | マイル(2.4P/1M換算) |
---|---|---|
一般カード | 120,000P | 50,000マイル |
プレミアムカード | 180,000P | 75,000マイル |
600万決済と仮定した場合、25,000マイルの差分が出ます。
一般カードとプレミアムカードの年会費差額が33,000円なので、1マイルの価値を1円で見ると差額は8,000円ですね。
この差額をどう捉えるか次第ですが、実際は特典航空券取得時には1円の価値は2円になったりもしますので、マイル前提で考えて場合は600万以上決済する場合はプレミアムが良さそうです。
ちなみにマイル差分が33,000マイルになるのは792万でしたので、年間800万以上決済する場合は無条件でプレミアムを持った方がいいんでしょうね!
プラチナエリート付与基準の500万は絶妙な設計だと思いました。500万以上の決済を行うようだったら一般ではなくプレミアムを検討して良さそうです。
- マイル差額の観点で見た場合に、年間利用が500万だと年会費差は1万2,000円程
- そこから使えば使うほど年会費差は縮まっていく、マイル観点だけで見た時の損益分岐は792万
- 更新時の無料宿泊ポイントはプレミアムカードが25,000ポイント多いのでラグジュアリーホテルへの宿泊も可能
まとめ
まとめると当たり前じゃんな感じではありますが、82,500円の年会費が負担にならないかどうかと年間500万以上の決済が見込めるかどうかでプレミアムカード保有するかどうかを検討して良いと思います!
逆に500万以上の決済が無理であればプレミアムは検討不要(一般カードへの乗り換えやHiltonアメックスなど別カードへの乗り換えを検討したほうが良い)ので、そこは分かりやすいかと思います!
元々持つ人を選ぶカードでしたが、これまで以上に合う人を選ぶカードになった印象ですね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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