はじめに:出張にも旅行にも「余裕が出来る」クレカを持とう
社会人生活がもうすぐ20年経ちますが、これまでたくさんのクレジットカードを所有してきましたが、現在はANAスーパーフライヤーズカード(VISA)とMarriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードの2枚に落ち着いています。
私が上記2つを所有している理由を具体的なメリット・取得の流れ・実際の使用感を交えてご紹介したいと思います。
本記事では、ANAスーパーフライヤーズカードについてのご紹介です。

私は出張で飛行機に搭乗する機会が多く、また地方出身なのでプライベートで家族と一緒に年2回は実家に帰省をしているのでもう15年以上、年会費を払ってSFCを保有し続けています。
定期的に飛行機に乗る人は毎回ラウンジでゆったり過ごせるので、本当におすすめ出来るカードです!
スーパーフライヤーズカード(SFC)の仕組みと魅力を解説
30代〜40代、日々忙しく働く私たちにとって、限られた移動時間や空港滞在を快適にすることには非常に意味があります。飛行機のフライト前に急にZoomを繋がないといけない時や、出張の全ての仕事が終わった帰りに「今日はもう閉店!」と心に決めて夕方からビールを飲みたい時などには、保安検査後のエリアにある航空会社ラウンジが最適解です。

ANAスーパーフライヤーズカード(通称:SFC)は、一定数のANA便への搭乗を行い、ANAマイレージクラブの上級会員である「プラチナメンバー」もしくは「ダイヤモンドメンバー」になって初めて発行が出来るクレジットカードです。簡単にいうと、たくさんANA便に乗ってくれた上顧客向けのサービスであり、取得が難しい分、このカードを持つだけでANAの上級会員資格を得られ、多くの特典が準備されています。
私が個人的に感じているメリットを記載します。
ANAラウンジの利用が可能
連休前や帰省シーズンはラウンジもごった返していて、お世辞にも静かとは言えませんが、平日は割と静かでゆったりと出来ます。
帰省時は羽田空港のとんかつ和光でお弁当を買って、フライト前にラウンジでビールと一緒にいただくのが我が家の定番コースになっています!(那覇空港のANAラウンジにはオリオンビールのサーバーがありちょっと感動しました笑)
同行者1名もラウンジに入場が出来るので出張時にもとても使えます。
またSFCは家族カードでも同じく同行者1名がラウンジに入場出来るので、お子様がいらっしゃる家族は夫婦のカードでお子様2名まで入れますし、家族や友人などと一緒に旅行する際なども非常に有用です!
※SFCで入場出来るラウンジは「ANA LOUNGE」であり、「ANA SUITE LOUNGE」には入場出来ません。
こちらはファーストクラス利用者、ダイアモンドメンバー、ANA Million Miler Programで「Lounge Access Card」を付与された人のみという、本当の意味でANAの上顧客のみが入場出来るプレミアムなラウンジです。
ANAマイレージクラブ会員が、ANAグループ運航便への搭乗で生涯にわたって獲得したライフタイムマイル(LTマイル)が一定数(50万LTマイル、100万LTマイルなど)に到達した際に、特別な特典やサービスを受けられるプログラムです。
上記のLounge Access Cardは200万LTマイル達成のタイミングで送られるようなのですが、200万LTマイルのためにどのくらい飛行機に搭乗する必要があるかチャトさんに聞いてみたら、羽田-ニューヨーク(JFK)で148往復必要と言われました笑
年に5往復しても30年かかる計算で、羽田-ニューヨーク(JFK)のエコノミーを25万円と仮定すると、約3,700万円必要な計算になります。仕事で海外を飛び回る人が10数年以上かけて初めて到達するようなものと思っていただけると、ハードルの高さがお分かりいただけるかと思います。
優先保安検査場の利用が可能、預入手荷物もpriorityで優先的に出てくる
特に連休や帰省シーズンに効果を発揮します。
保安検査場ってめちゃくちゃ混雑するのですが、専用の優先保安検査場を利用出来るので空港についてからラウンジまでのアクセスがとてもスムーズに出来ます。

また、帰省時などは大きめのスーツケースを利用するので必然的に機内持ち込みでなく預入手荷物になると思いますが、空港到着後に預入手荷物が出てくるまでに結構な時間がかかることがあります。
そんな時、SFCを持っていると荷物に「priority」のタグをつけられ、必ず最初の方に預入手荷物が出てくるので、待ち時間もそこまでなくストレスフリーです!
無料手荷物許容量の上限がアップ
通常はスーツケースの重さは40kgまでなのですが、SFC会員は+20kgの60kgまで無料で預かってくれます。帰省時にはお土産や荷物が多くなり重くなることもありますが、60kgあれば安心です。
海外旅行の時に真価を発揮|スターアライアンス・ゴールド資格の自動付与
SFCのメリットの中で特筆すべきは世界最大の航空連合「スターアライアンス」のゴールドステータスが自動付与される点です。海外旅行時の空港体験が格段に快適になる多大なメリットをもたらしてくれます。
国内線においてはANAラウンジの利用、国際線においてはスターアライアンスゴールドメンバー資格の付与が、SFCを持つ最大のメリットだと言い切っても良いと思います。
ここからは、スターアライアンスゴールドの特典について整理します!
スターアライアンスゴールドとは?──世界共通の“旅の優先パス”

「スターアライアンスゴールド」とは、ANAやルフトハンザ航空、シンガポール航空などが所属する航空連合「スターアライアンス」における上級会員ステータスのひとつです。
ANAでいうと、プラチナ・ダイヤモンドメンバー、またはANAスーパーフライヤーズカード(SFC)会員が該当。
このステータスを持つと、スターアライアンス加盟のどの航空会社を利用しても、共通の上級特典を受けられるのが大きなポイントです。
エクスペディアなど個人で海外旅行を手配する場合は、ANA便よりも海外の航空会社の方が割安なケースが多いと思います。そんな時、ANA便ではなくともスターアライアンス系列の航空会社便に乗れば、出発地や乗り換え地の空港でラウンジを利用することが可能になります!
特に私が強くメリットと感じる点は以下です。
①世界各国のビジネスラウンジ(航空会社ラウンジ)への入場が可能
当時は将来ブログ開設すると思っていなかったので写真を撮っていないのが残念なのですが、私も過去に
- 東京・成田空港:ユナイテッドクラブラウンジ(ANAラウンジより混雑しておらず快適)
- ソウル・仁川空港:アシアナ航空のビジネスラウンジ
- ワルシャワ・ショパン空港:LOT Business Lounge
- ローマ・フィウミチーノ空港:PLAZA PREMIUM LOUNGE
- ヴェネツィア・マルコポーロ空港:Marco Polo Lounge
などのラウンジをエコノミー搭乗で利用しました。
ヨーロッパ便などフライト時間が10時間以上となる場合は特にですが、本フライトの前にラウンジでシャワーを浴びて軽食とお酒をいただき、リフレッシュした状態(ほぼパジャマみたいな軽装)で飛行機に搭乗が可能です。
特に海外の空港では水捌けが悪かったり水圧が強すぎたり弱すぎたりもしますが笑、それはそれで良い思い出になります。また、タオルやアメニティをいただけるケースが多かったです。本来ビジネスクラスに搭乗しないと利用出来ないラウンジをエコノミー搭乗で利用出来る点は、非常に大きなメリットです。
※コードシェア便などでは利用出来ないことがあるようなので事前の確認必須です!!
②預け荷物がアップグレードされる
- 受託手荷物1個追加 or 20kg加算(事前に各航空会社のHP確認必須です!!)
- 優先タグ付きで先に荷物が出てくる
海外旅行の際は特に大きめのスーツケースになりがちかです。また海外旅行先でRIMOWAなどのスーツケースを買って、そこにお土産を詰め込んで帰るなどもあるかと思います。(実際に私は10年ほど前にローマでRIMOWAのスーツケースを買いました。)夫婦2人(妻は家族カード)でSFCを持っていれば、無料で受託手荷物を4つまで預けられるので旅の計画が立てやすかったです。
また海外の空港での預け荷物って、ロストバゲッジなど心配ですよね。そんな中「Priority」のタグを詰めてもらえるのは安心感以外の何物でもありません。
また目的地についたらテンションが高まって早く街に出たい私にとって、少しでも早く荷物を受け取れることは満足感が非常に高いです。
③優先チェックイン&保安検査でストレスゼロ
- ビジネスクラス用カウンターでチェックイン
- 主要空港では「ゴールドトラック(優先保安検査)」も利用可
海外のエコノミークラスって信じられないくらい長蛇の列になっている時ありますよね。
そこに並ぶ必要はありません。スターアライアンスゴールドなら、ビジネスクラス専用のカウンターでスムーズにチェックインできます。特に混雑する朝や繁忙期でも、待ち時間が最小限に抑えられる点はやはり満足感が高いです。
あとは他にも、優先搭乗が出来るだったり、予約・空席待ちで優先的に案内されるなどのメリットがあるようですが、ここら辺はまぁ、、ありがとう、、といった感じです。個人的には上記に書いた3点がスターアライアンスゴールドのメリットかなと思います。
スターアライアンス加盟社一覧(2025年7月現在で25社)
加盟航空会社には、世界トップクラスの航空会社から、より小規模で地域密着型の航空会社までが含まれています。これらの航空会社は、世界中のほぼすべての目的地へ簡単に接続することができます。各航空会社は独自のスタイルと文化的アイデンティティを維持し、アライアンスに豊かな多様性と多文化性をもたらしています。同時に、各航空会社は最高水準の安全性と顧客サービスに対する献身的な姿勢を共有しています。
※公式HPより抜粋
非常に多くの航空会社を選択することが出来るので、旅の設計が楽しくなります!
なお別で紹介予定の「Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード」では、多くの航空会社へのマイル交換が可能なマリオットポイントが実質無期限なので、SFCとマリオットボンボイの2枚持ちをすることで、コストパフォーマンス高くしかも快適な海外旅行の設計が可能となります。
こんなたくさんのメリットがあるスターアライアンス・ゴールドの資格が、SFCを保有するだけでついてきます。お得度が半端ないですね。
SFC取得までの流れと費用感|“修行”は必要?
これがSFCを申込むための大前提となります。
PPは搭乗距離×運賃種別×ボーナスで決まるため、国内線プレミアムクラスや国際線ビジネスクラスに搭乗すると稼ぎやすいです。
私は前職が出張が多い会社で、月に2−3回東京から地方への往復をしていたのでそれで取得出来ました。
友人は、ANA便のビジネスクラスでハワイ往復したらプレミアムポイントが2万以上貯まり、そこに出張と国内旅行で普通にSFC取得したと言っていました。
「SFC 修行」などでググると修行僧の方のブログが結構出てくると思いますが、個人的には海外旅行や出張などで取得をしないと、取得後のメリットをあまり享受出来ないので、期限までに後1回搭乗すれば取得出来るとかでない限りは修行はおすすめしません。
これまで書いたように、SFCのメリットは飛行機に乗るイベントありきなので、定期的に飛行機に搭乗しない人にはメリットがないためです。
「SFC修行」がテレビなどで取り上げられていましたが、修行してまで取得するものではありません。
プラチナになった翌月から申し込み可能になります。
カードブランドはVISA・Master・JCB・アメックスなどから選べますが、Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードとの2枚持ちがおすすめなので、個人的にはVISAブランドがおすすめです。
SFCの年会費は以下のとおりです(※詳細は公式HPを確認してください。)
- ゴールドカード:16,500円(家族会員:8,250円)
- 一般カード:8,250円(家族会員:5,610円)
一般カードはポイントへのマイル交換率が200円=1ポイント=1マイルのレートなのですが、6,600円の移行手数料を払うとゴールドと同じ200円=1ポイント=2マイルとすることが出来ます。ANAマイルだけを貯めるのであればゴールドにして決済のメインカードにするが良いと思います。
ちなみに私はマリオットボンボイカードをメインカードにしていてSFCでの決済ってほぼないので、本当は一般カードでもいいのですが、最初からずっとゴールドカードを利用しています。
1万弱の金額が毎年なのでシンプルに無駄といえば無駄なんですが、いざという時に使うと考えるとゴールドの方が何かと安心なのでここは気にしていません。
SFCを1度取得すれば、毎年のフライト実績に関係なく、半永久的にステータスが維持できます。
まとめ:SFCは「時間と体験の質」を引き上げる最強の1枚
ANAスーパーフライヤーズカードは、単なるクレジットカードではありません。それは「移動」という制約の多い時間を、「豊かで快適な空間」に変えてくれるツールです。
取得ハードルは一見高く見えますが、取得出来る人=定期的に飛行機に搭乗するにとっては、出張やたまの旅行を確実に上質に、また豊かにしてくれます。
次の記事では、SFCと併用すべきMarriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードを紹介予定です。お楽しみに!
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